違うモチーフに移行しよう。
違うといっても、同じ世界での上のことを考えよう。
司書が吊り上げられるような高層書庫なら、一番上にはそれを支える何らかの仕組みがあるはずだ。今まで考えてなかったのか。
まだイメージが朧気だが、ワイヤを巻き上げたり衝撃を吸収したりの様々な役割をこなす仕組みであるはずだ。
指示としては「木造の建物の中にある電動ウインチやバネや発電機等を組み合わせた仕組み」くらいのことなんだけど「木造」の部分を真面目に貫いたようだ。
これもそう。時計の中身っぽくもなるような。
ただあんまり繊細な作りに見えても「実用に耐えないのでは?」となってしまうな。
これは「ここを作った時のことを考えるか」と打ったところありえないような曲線が出てきて思わず採用してしまったやつ。どんな大木から削り出したんや。そしてこれは何だよ。竹を熱で曲げるんじゃないんだから。
元々の主旨に沿った飛行機のエンジンっぽい、何らかの機構。えらい高さでの作業にしては小さな滑車一個だけでスリリングすぎ。
重機まで木造にしてしまう豪快さに思わず採用しちゃった事例。その位置に人がいるのもすごい。何をする役割なんだ。
そんなこんなで今日最後にお出しするのは、風化具合も実に良い感じの、木の板をどうにかして構成したであろう全くの謎めいた塔のような何か。これは本当、頭のどこかにこれ以上ないほどハマり、確かにこういうものを子供の頃に見たような気もして、カサカサな表面の手触りすら覚えてる気がして、風に揺られて軋む音も覚えてる感じで、何だかもう何度見てもすばらしい。何だろうこれ。